私の顔には傷跡がある。

幼少のころ、自宅の廊下で父との競歩が日課だった。
それまでは、競歩のほかに父に足を持ってもらい腕で歩いたりしていたのだが、それを続けているうちに肩に筋肉が付き、碇型になりつつあったため「女の子だし、これはいかん!」と思った父は競歩だけにしたということだった。
もともと何故そんな運動をしていたのかと言うのは、以前書いたと思うが、私は心臓病持ちだったため、リハビリも兼ねてということだったのだろう。

その日もいつものように父と廊下で競歩をしていた。
競争に白熱してしまった私は、やや小走り加減で廊下を歩いていた。
ゴール寸前。
止まろうとスピードを落とそうとしたとき、足が滑った。
見事に私は転んでしまった。

そして・・・。

なんと私が転んだその場所には2階へとつながる階段があったのだ!

階段の角で私は見事に口元を切った。

血がぼたぼたと流れる。

とにかく痛い。

わんわん泣く私。

慌てる父。

なんとか消毒をして、止血をし、わんわん泣き叫ぶ私を自転車の荷台(子供用椅子つき)に乗せ病院へ向かう父。

診療時間は過ぎていたので、緊急病棟の方へ入り、病室へと運ばれる。

病室で診察台に寝かされる私。麻酔を打たれたのか、意識はあるが痛さはなくなっていた。
目の部分には目隠し用なのかガーゼが掛けられた。
しかし、診察台の真上のライトが煌々と光っていたため医者や看護婦が私の顔の上で動いている影がはっきりと見えた。
ハサミのようなものの影が見えたりで、痛みはないのだがすごく怖くて私は再び泣き出していた。

結局、3針縫う怪我となった。

父、後日談。「傷口は貫通していて、口の中(歯茎)が見えた」とのことだった。


update 2007年05月21日 10時56分 | ■幼少期■


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