引越し(1)

おばあちゃんが東京へ行き、家には私と父の二人だけになった。

今風(?)に言うと「2階建て6LDKの戸建」の家は二人では大きすぎた。
今までおばあちゃんが世話していた、庭の木々なんかも寂しそうに見えた。
でも、生まれてからずっとこの家で育った(正確には、生まれてすぐのころは別の家に住んでたが・・・)私にしてみれば、愛着のある家で、おばあちゃんとの思い出もいっぱい詰まった家です。
うちの父にしても、ここで育ってきたわけです。愛着がないわけがないんですよね。

長男(父の兄)にしても、東京で暮らしていて、この家の面倒は見ていません。
3男(父の弟)は私たちがここに来る前まで、おばあちゃんとここで暮らしていましたが、引っ越すということで、私たちが住むようになりました。
仕事の事情とか、大人の事情があったのでしょうけれど、結局、誰もこの家の面倒を見ないから、私たちが住むことになったわけです。

いろいろと大人の事情が絡み合い、半ば押し付けられるように家とおばあちゃんの面倒をみることになったようです。

そんな事情を知らない私は、純粋におばあちゃんのことが好きだったし、この家も好きでした。
二人で住むには大きくて、掃除も大変でしたが、でも、この家が好きでした。

けれど、また、大人の事情とやらが、私たちの生活を蝕もうとしていました。

「この家は、おばあちゃんのものであって、お前(うちの父)のものではない。」

これが長男の言い分でした。
たしかに、この家はおばあちゃんのものです。
そのおばあちゃんが長男のところにいるということは、この家も長男の管理下になったということでしょう。

自分たちの都合でおばあちゃんとこの家の面倒をみれないからといって押し付けたくせに、今度は出て行けと。そういうことです。

まぁ、事実、おばあちゃんのいないこの家に住む理由なんてありませんでしたし、二人には大きすぎたし、引っ越してしまうのが妥当だったんでしょうけどね。

ということで、生まれてから戸建に住んでた私は、生まれて初めてのマンションへと引っ越すことになります。
「2階建て6LDKの戸建」から「3LDKのマンション」へ。


update 2008年11月20日 16時17分 | ■小・中学生時代■


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